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基礎知識

2023.4.25

精油とは?

皆さんは「精油」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?精油は主にアロマセラピーなどの分野でよく聞かれる言葉ですが、中には知らないという人もいるかと思います。本記事ではそんな精油について、作られ方や選び方について紹介していきます。

精油とはどのようなもの?

精油とは ナチュラスサイコス アロマ基礎知識

精油は、植物の花や葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出された、天然のエッセンスであり、有効成分を高濃度に含んだ揮発性の芳香物質です。それぞれの植物は独自の香りと機能を持ち、アロマテラピーの基本となるものです。

精油を抽出する方法には、水蒸気蒸留法や圧搾法、揮発性溶剤抽出法などがありますが、水蒸気蒸留法が最も一般的です。精油は非常に濃縮された物質で、例えばラベンダーの場合、1キログラムの精油を得るためには約1.6トン、バラの場合には約5トンもの植物材料が必要になります。

このように、植物から精油を抽出するために必要な原料の量が膨大であるため、精油は貴重な天然素材となっています。

100%天然由来でなければ精油とは呼べない

精油、またはエッセンシャルオイルは、植物から抽出された100%天然の香油です。これに対し、人工的に生成された合成香料は、アロマテラピーに使用することはできません。

精油は化学物質とされている

精油は、多種多様な天然化学物質から成り立っています。これらの成分が、精油固有の香りや効能に影響を与えています。中には、人体にとって非常に有益なものが含まれている一方で、有害なものも存在します。

これらは、自然の恵みでありながら、適切な知識がなければ安全に取り扱うことができません。そのため、正しい知識を持つことが非常に重要です。例えば、希釈されていないまま使用することで、肌に刺激を与えたり、健康に悪影響を与えたりすることがあります。 また、使用方法によっては、発作やめまいを引き起こす可能性があるため、特に注意が必要です。

精油はどのように作られている?

精油とは 製造方法 ナチュラスサイコス

ここからは精油がどのように作られているのかについて解説していきます。

水蒸気蒸留法

植物から芳香成分を抽出する「芳香蒸留」は、古代エジプトから用いられている技法であり、現代でも広く用いられている手法です。植物原料を蒸留釜に入れ、水蒸気を吹き込んだり、入っている水を沸騰させたりして芳香成分を蒸発させ、その芳香成分が含まれた水蒸気を冷却菅で冷やし、液体に戻します。

この際、比重の軽い精油成分は、水に溶けずに浮上するため、容易に分別することができます。そして、芳香蒸留の際に得られる水はフローラルウォーターやハーブウォーターと呼ばれ、化粧品や医薬品に広く用いられています。

圧搾法

柑橘類の精油は圧搾法や遠心法などで果皮から得られます。この方法は、熱を加えないため、熱に弱い成分を保持しやすく、自然の香りを引き出すことができます。しかしながら、この方法では、不純物が混入し、変質しやすい成分も多いことから、品質の劣化が早いという欠点があります。

また、農薬による影響もあるため、オーガニックの精油を使用することが望ましいです。

溶剤抽出法

植物から芳香成分を取り出すためには、揮発性の有機溶剤を使用することが一般的です。これらの溶剤には、石油エーテル、ヘキサン、ベンゼンなどがあります。植物材料を入れた溶剤釜で加熱して抽出し、ここからエチルエーテルアルコールで芳香成分を取り出します。最終的に得られたものは、高濃度の芳香成分を含む粘性の液体であり、「アブソリュート」と呼ばれます。

アブソリュートは、ローズジャスミンなどの微妙な花の香りを得るために非常に効果的ですが、注意点もあります。溶剤が残留する可能性があるため、トリートメントに使う場合は適切な濃度を調節し、注意深く使用する必要があります。それに対し、芳香浴を楽しむ場合は、アブソリュートを適量加えることで、特別な香りを楽しむことができます。

精油の選び方

精油とは 精油の選び方 ナチュラスサイコス

ここでは精油の選び方について紹介していきます。

専門店で購入する

精油を専門的に扱う店舗には、専門的な知識を持った販売員が常駐しています。彼らによる豊富な情報提供によって、お客様は精油に関する知識を深めることができます。

また、販売スタッフに相談することで、使用方法や注意点なども確認することができるため、安心して商品を購入することができます。さらに、専門店では、一般的な販売店では扱わない種類やブランドの精油も取り扱っており、幅広い品揃えが魅力的です。

好きな香りで選ぶ

アロマテラピーとは、植物から抽出された精油を用いた自然療法の一つです。それぞれの精油には、肉体的な効果だけでなく、香りによる精神的な癒し効果が期待できます。しかし、アロマテラピーを楽しむためには、自分にとって心地よい香りであることがとても大切です。

一般的に、心地よいと感じる香りは個人差が大きいため、ある程度試してみることが必要です。同じ香りでも、気分や体調によって受け取り方が変わることもあります。また、香りによっては逆に不快感を覚える場合もありますので、注意が必要です。

遮光ビンに入っているものを選ぶ

精油は、光や熱などの外的要因によって成分が変化してしまうことがあるため、しっかりと遮光性のあるガラスビンに保管されている製品を選ぶことが重要です。精油の品質を維持するためには、適切な保管が不可欠であることは明白です。

特に、精油は揮発性が高く、外部の要因に影響されやすいため、慎重な選択が求められます。最適な保管方法は、遮光性の高いガラスビンか、天然素材で作られた密閉容器にしまうことが望ましいです。

精油に表示されている情報を理解する

精油を購入するにあたって、製品に表示されている情報を確認しましょう。この情報は、製品の安全使用に重要な役割を担っています。そこで、日本アロマ環境協会(AEAJ)(外部リンク)では、製品情報や使用上の注意事項について、わかりやすく表示しているかどうかを審査し、基準に達しているものを「AEAJ表示基準適合認定精油」として認めています。

まとめ

精油とは 天然香料 購入時の注意点

今回は精油がどのようなものなのかについて詳しく解説してきました。精油には、質の低い香料などが含まれている場合、期待される効果をもたらすことはできません。それどころか、心身に有害な影響を及ぼすことすらあります。

このため、アロマを適切に安全に利用したい方は、本物のエッセンシャルオイルを入手することを強くお勧めします。オンラインショップなどで購入する場合は、ラベルを入念に確認することが大切です。また、店員さんからのアドバイスを積極的に受け取ることもおすすめです。

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監修:ハーバルインデックス事業部 ブレンドデザイナー CHIHARA

いろいろな香りを混ぜ合わせることで、身体が欲している香りを作り出すことできます。夢は香りの力で人を幸せにすることです。

● 取得資格
・AEAJ認定アロマテラピー検定1級
・AEAJ認定アロマテラピーアドバイザー
・AEAJ認定アロマブレンドデザイナー
・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター

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